ちょっとした販売手数料の差が投資に与えるインパクト

さて、次にちょっとした手数料の差がどのくらいのインパクトを持つのか見てみましょう。

条件設定

40歳の鈴木さんは手持ちの資金200万円で投資信託を買うことにしました。
目的は老後資金のために資産を増やすことです。

65歳で引退しようと思っている鈴木さんには、25年の投資期間があります。

さらに鈴木さんは、頻繁に売買するのではなく、長期保有を考えているとしましょう。
販売手数料に関しては、資金の200万円に上乗せする形にする事を想定しています。

鈴木さんは世界の株式に投資する投資信託に興味を持って投資信託を選びました。
時間をかけて検討した鈴木さんは、最終的にAファンドとBファンドの2つに絞り込みました。

2つの投資信託は、大体似たような内容です。
手数料も大体同じように見えます。

Aファンドは販売手数料が3%で、信託報酬が年1.8%の投資信託です。
Bファンドは、販売手数料が2%、信託報酬が年2%でした。

【Aファンド】
販売手数料:3%
信託報酬:年1.7%

【Bファンド】
販売手数料:1.5%
信託報酬:年2%

●どちらを選ぶ方が手数料が安い?

さて、このような条件設定で、鈴木さんはどちらを選んだ方が得なのでしょうか?

販売手数料でみると、Bファンドの方が大幅に安いです。
信託報酬で考えると、Aファンドのほうが若干安いのです。

鈴木さんは直感的にはAファンドのほうがお得そうな気がしした。
販売手数料が半額だと言うのは、なんともお得な感じがします。

鈴木さんの投資額は200万円ですから、Aファンドの場合、販売手数料が6万円もかかってしまいます。
一方のBファンドだと、販売手数料は3万円で済みます。

手数料で3万円も違うと考えると、相当な差ですね。

一方の信託報酬は、わずか0.3%の違いしかありません。
この程度の差だとたいした違いは生まない気もします。

そこで、鈴木さんは電卓を取り出して計算してみることにしました。

計算を簡単にするために、投資信託の価格が一定だったとします。
そうすると、Aファンドは毎年200万円の1.7%に当たる34,000円が手数料として支払われることになります。
これは、預けている財産から清算される形になるので、鈴木さんが余分にお金を払う必要はありません。

投資期間が25年ですから、信託報酬の総額は、25×34,000円で85万円にもなります。
長期投資をすると信託報酬がかなりの額になることに、鈴木さんは驚きました。

一方のBファンドは、毎年200万円の2%にあたる40,000円が手数料として支払われます。
Bファンドの信託報酬総額は、25年の投資期間ですから、25×40,000円で100万円にもなります。

なんと、手数料だけで大台に乗ってしまいました。

AファンドとBファンドを比べると、なんと15万円も手数料が違うことがわかります。
販売手数料の3万円差を考慮しても、Aファンドのほうがトータルで12万円も安いことがわかりました。

今回の場合は、投資信託の基準価額が変動しないと言う仮定をして計算しています。
実際は、信託報酬の差が基準価額に影響を与えるのは間違いありません。
つまり、信託報酬が高い分だけBファンドは基準価額が上昇しにくいわけです。

この結果を見た鈴木さんは、もし買うのなら投資信託をAファンドという結論にいたりました。
しかし、購入するかどうかはまだ迷っているようです。

というのも、手数料の安いAファンドにしても販売手数料と信託報酬で91万円もかかる計算になるのです。
本当に投資信託で良いのかどうか疑わしくなってしまったのです。

91万円というと軽自動車くらいは買える値段ですからね。
躊躇するのも無理はありません。

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