SBI証券でベトナム株を買うと言うのは合理的な選択か?

SBI証券の売りの一つは、外国株の取扱が豊富なことです。米国株や中国株だけでなく、ロシアや東南アジア諸国の株式も取引することが出来ます。

様々な商品の取引が可能と言うのは、もちろん私たち個人投資家にはうれしいことです。ただ、取引可能であるからと言って、必ずしも取引する価値があるわけではありません。この点は強調しておく必要があるでしょう。

ベトナム株の場合はどうだろう?

さて、SBI証券はベトナム株の取扱もあります。実は個人的に、ベトナム株取引に興味を持っています。

最近、労働者の賃金が上がった中国からベトナムに工場を移す日本企業も多いと聞きます。また、ベトナム経済は着実に成長しているという印象もあるからです。

そこで、SBI証券のサービスが利用価値が高いものなら、ぜひ利用してみたいものだと考え、ちょっと調べてみました。

anhnhidesign / Pixabay

売買手数料は割高な印象

まず気になるのは売買手数料です。SBI証券の場合、約定代金に対して2.1%の手数料がかかるのだそうです。100万円買うと2万1,000円の手数料がかかると言うことですね。

正直なところ、これはちょっと割高な感じがします。最近は日本株の売買手数料が下がっているので、外国株であることを差し引いても高い気がするのです。なにせ、SBI証券で日本株100万円を売買した場合、その手数料は511円(税込)ですからね。

100万円売買した場合、日本株と比べると、40倍以上違うことが分かります。これで高いと思うなという方が無理ですよね。

イメージとしては、投資信託くらいの手数料を取られるという感じでしょうか。アクティブ運用の投資信託だと、販売手数料が2%とか3%程度取られるのは珍しくありません。1

ちなみに、ベトナム株に関しては最低の手数料も決められています。SBI証券のサイトには、次のような但し書きがありました。

手数料が1,260,000ドン(税込)に満たない場合には、1,260,000ドン(税込)が最低手数料となります。

1,260,000ドンというのは、6,000円前後だと思っておくといいでしょうか。2.1%の手数料で6,000円前後の最低手数料を設定していると言うことは、1取引で最低でも30万円以上の取引であることを想定しているようです。それ以下の金額の場合はさらに手数料を払えよ、という事ですね。

上の手数料はインターネットを使った場合です。コールセンターを使うと手数料は少し高くなるので注意してください。

為替手数料も馬鹿にならない

ベトナム株を買うための手数料は、これだけではありません。ベトナム株を買うには、日本円をベトナムドンに替えないといけません。また最終的には、ベトナムドンを日本円に戻す必要があります。これにも手数料がかかるのです。

「日本円→ベトナムドン」の場合も、「ベトナムドン→日本円」の場合も、それぞれ10,000ベトナムドンあたり2円の為替スプレッドが有るようです。

日本円とベトナムドンの為替手数料(SBI証券)

SBI証券の為替手数料です。ベトナムドンと日本円の両替は10,000ドンに対して2円の手数料が発生します。高。

1万ドンと言うのは、大雑把に言って、約50円です。ということは、取引の最初と最後に4%ずつの手数料を取られると考えると分かりやすいでしょう。

実は、売買手数料よりも為替手数料の方がかかるという、意外なコスト構造だったわけです。ネット証券だと為替手数料が安いという頭がありますから、見落としてしまう人も多いのでしょうね。

大雑把に言って売りと買いで6%ずつの手数料

上に書いた2つの手数料を合わせると、売りと買いでそれぞれ6%ずつの手数料がかかることになります。トータルで12%だと思うと、かなりの高コストと言わざるを得ません。

もちろん、株を売った後に日本円に戻さないで違う株を買うなどすれば、手数料はもっと安くなりますけどね。どちらにしても、かなり長期での運用を考えないと、採算が取れないでしょう。

なんにしてもこの手数料は、かなり高いと考えていいでしょう。というのも、ベトナムに投資する投資信託を買った方が、手数料としては安く上がる可能性も大きいからです。投資する期間や投信の種類にもよりますけどね。ETF やインデックスファンドで投資ができるのなら、確実に投資信託の方が賢い選択です。

ということで、銘柄選びや相場観に相当の自信がないなら、ベトナム株は積極的に購入すべきではなさそうですね。もちろん、お金に余裕が有る人なら、遊び半分で買ってみても良いかもしれませんけどね。

ちなみにこの手数料だと、私自身は購入する気にはなりません。ETF でも探したいと思います。

mohamed_hassan / Pixabay

ベトナム株の投資信託はどんな感じ?

比較のために、ベトナム株の投資信託と比べてみましょう。

これを書いている2018年1月時点では、大和証券投資信託委託株式会社というところの「ベトナム株ファンド」というのが一番純資産総額が大きいようです。大きいといっても、319億円しか純資産総額はありませんけど。

とりあえず売れているこのファンドと手数料を比較してみます。目論見書によると、手数料は次のような感じです。

手数料:ベトナム株ファンド

信託報酬が高いなあ

このベトナム株ファンドの信託報酬は、年1.63%です。信託報酬というのは、日々取られる手数料ですね。毎日ちょっとずつ取られて、年間で1.63%になるわけです。

年1.63%というのは、投資対象として選ぶには結構高いですね。まあ、アクティブ投信だから、こんなものなのかなあ。

販売手数料もかなりのもの

販売手数料も税抜きで3%かかるんですね。こっちも、なかなかのものです。

ちなみに、上限が3%なので、値引きしているところはないかと思って探してみましたが、どこもきっちり3%取っていました。投資信託協会のサイトによると、次のような感じです。

ベトナム株ファンド販売会社一覧

そもそも買えるところが少ない

上の表を見て分かるように手数料云々という話以前に、売っているところが少ないのですね。これで最大の純資産総額か。

こうやって見てみると、投資信託を使っても、ベトナム株投資はハードルが高そうですね。個人的には、個別株も投資信託も、両方ともパスですわ。


  1. もっとも、投資信託の場合は、販売手数料だけでなく信託報酬という手数料も取られます。そう考えると、アクティブ運用の投資信託は、割高な金融商品という事が言えそうです。何せ、ベトナム株なんて言うマイナーなものよりも高コストなのですから。と思ったら、ベトナム株にはさらなるコスト要因がありました。こちらも負けていません。詳しくは、後述します。 []

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