ネット証券の対面販売は「自殺行為」なのか?

前のページでご紹介したように、SBI証券や楽天証券といった大手ネット証券は、対面販売に力を入れはじめているようです。ただこれって、野村證券や大和証券などの土俵で戦うことになるわけですよね。勝算はあるのでしょうか。また、今までの事業に悪影響は無いのでしょうか。

ちょっと考えてみましょう。

Yahoo!ニュースのコメントから

ネット証券が対面販売に力を入れているという記事1 のコメント欄に次のようなコメントが載っていました。

店舗を持たずに手数料を安くすることがネット証券の強みであろう。
このやり方では野村や大和と同じ土俵に上がるので勝ち目が無いのでは・・・・・?

ワシもそう思う。
先行するライバルが未開拓のネット市場だから強みがあったのに、わざわざ相手の得意分野に戦場を移すのは自殺行為に等しい。

この記事を読んで、こういう感想を持った人は多いはずです。「自分達が比較的強い分野から、強力なライバルがいる分野に行くのはメリットがあるのだろうか?」というのは、当然の疑問ですよね。

当然の成り行きのように思えます

ただ、個人的には、SBI証券や楽天証券などのネット証券大手が、対面販売に手を出すのは当然の成り行きなのかなあと思っています。その理由は簡単で、ネット証券だけだと成長の余地が小さいからです。

先のコメントにあったように「先行するライバルが未開拓のネット市場だから強みがあった」というのは事実でしょう。しかし、その市場自体に以前ほどの旨みが無いように思うのです。

以前は毎年のように市場が大きくなりましたが、この傾向は徐々に無くなっています。すでにネット証券の世界では大きすぎる存在になっている両社からすると、違う市場を奪いにいこうと思うのは自然な成り行きなのでしょう。

野村證券や大和証券と真っ向勝負は考えていないのでしょう

ちなみに、「野村や大和と同じ土俵に上がるので勝ち目が無い」というコメントがありましたが、これもその通りでしょう。ただ、SBI証券や楽天証券は、野村證券や大和証券と真っ向勝負をして勝とうとは思っていないはずです。ちょっとシェアを削ってやろう位のモチベーションでしょう。

これだったら、ネット証券でも勝負は出来るはずですよね。実際、店舗型の証券会社は野村證券や大和証券だけではありません。規模が小さい証券会社で生き残っているところはありますよね。そういうところが存在しているのですから、シェアを削る気なら問題は無いはずです。

強みを捨てる気なんてさらさら無いでしょう

また、記事のコメントでは、SBI証券や楽天証券がネット専業と言う強みを捨てて勝負をしようと思っているふしがあります。しかし、両社とも現在の強みを捨てる気はさらさら無いでしょう。その証拠に、現在のネット証券とは切り離して、手数料体系も分けて対面販売のシステムを作っています。

SBI証券にしろ楽天証券にしろ、現在の比較優位は保ったまま運営していることを考えているようです。その上で、店舗型の証券会社から切り崩せるなら切りくずしていこうというコンセプトなのでしょう。

ということは注目点としては、SBI証券や楽天証券がネット証券としてのシェアを落とさないかという点と、大手のシェアを削れるかという点でしょう。しばらく注目してみていると良いかもしれません。


  1. <ネット証券>「対面」注力 高齢層取り込み、競争加速も(毎日新聞)2014年9月6日 []

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