株式の積立というと、「株式るいとう」という制度があります。株式るいとうというのは、毎月1万円など一定額を株式に投資していく仕組みです。もともとは、累積投資を略して「るいとう」という名前になったはずです。
株式を積み立てるという考え方は、庶民の資産運用には非常に有効な方法です。なぜかというと、私たち庶民の場合は、通常は運用する前にお金をためる必要があります。しかし積立という仕組みを使うと、貯めるという作業と運用を同時に行うことが出来るのです。
要するに、タネ銭が無くても資産運用がはじめらるということですね。
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株式の積立が出来る証券会社は限られている
さて、株式の積立をしようと思っても、利用できる証券会社は限られています。具体的に言うと、野村證券や大和証券など、比較的大きい証券会社での取扱が中心で、小さい証券会社では扱いが無い場合が多いのです。
ネット証券で株式の積立サービスがあるのが、唯一、カブドットコム証券です。ですから、私たちとしては大手の証券会社を選ぶか、ネット証券であるカブドットコム証券を選ぶかという選択になります。
ちなみに、カブドットコム証券の株式積立サービスは「株式るいとう」ではりません。似ている仕組みではありますが、ワンコイン積立という少し違うものです。
私のお勧めは、このページのタイトルにもあるように、カブドットコム証券のワンコイン積立です。というか、「株式るいとう」には使い勝手が悪いところが多いように思うのです。
株式るいとうは使い勝手が悪い
どうしてカブドットコム証券のワンコイン積立をお勧めするかというと、「株式るいとう」は使い勝手が非常に悪いのです。特に、私たちのような小額で投資する個人投資家には、非常に使い勝手が悪いサービスです。
一方、ワンコイン積立はそのデメリットをカバーする商品になっています。ですから、合理的に考えると、ワンコイン積立を自然に選ぶはずなのです。
「株式るいとう」のどこが使いにくいかというと、具体的には次の2点が挙げられるでしょう。
・ 月々の積立の最低額が大きい
手数料が高い
「株式るいとう」では口座管理料という手数料を取られることがあるのです。例えば、大和証券の場合、年間3,150円の口座管理手数料がかかります。この手数料が存在すると、小額で投資する投資家にはかなり割高になることがあります。
ちなみに、大和証券のサイトには、これを書いている時点(2013年1月末現在)では、次のようなことが書かれています。
株式累積投資口座管理料(事務手数料)
事務諸経費として年間3,150円(税込)の株式累積投資口座管理料(事務手数料)がかかります。
3,150円ということは、1ヶ月あたりに直すと262.5円です。これは、それほど高くないように感じるかもしれません。
しかし投資額との割合で考えると、非常に高くつく可能性が大きいのです。例えば、積立額が1ヶ月1万円だった場合、2.625%の手数料を取られているのと同じことだからです。
株式にも売買にも1%ちょっとの手数料がかかるはずなので、投資額の4%もの手数料がかかる計算になります。株式の期待収益が年5%とか6%程度でしょうから、それに近い額の手数料を取られることになるわけです。
投資額が小さい人の場合、これは大きなデメリットになるでしょう。
売買手数料もワンコイン積立が有利
このほかにも、売買手数料という手数料がかかります。株式るいとうも大きい意味では株式の買い付けです。ですから、売買手数料がかかるのです。この売買手数料も、ワンコイン積立のほうが有利なようです。
具体的にどの程度有利かは、投資期間や投資額によって異なるので、なんとも言えませんけどね。手数料体系も違いますし。
大雑把に言って、月々の投資額が1万円で期間が短い場合、ちょっとだけワンコイン積立が有利です。しかし、月々の投資額が2万円で数年単位の長期の積立になると、ワンコイン積立はかなり有利です。
月々の積立の最低額が大きい
「株式るいとう」でもう一つ気になるのが、積立の最低額が大きいということです。
これはどういうことかというと、「株式るいとう」の場合、ある株式の積み立てを行うのに月々1万円からしか積み立てられないのです。もう少し正確に書くと、最低1万円で1,000円単位で積立額を決められるというところが多いようですね。
株式投資の場合、リスクを小さくするために、分散投資をするのが基本です。そうであるのなら、最低の積立額が大きいのは障害になるでしょう。
例えば、5つの株式を積み立てようと思ったとしましょう。最低1万円という制約があると、月々5万円も投資に使わないといけなくなってしまいます。しかもこの場合、各銘柄の買い付け額を同じにしないといけません。各銘柄で投資額を変えようと思うと、さらに積立額が大きくなります。
これでは、私たち庶民には、使い勝手が悪いですよね。
カブドットコム証券はこの2つの問題をクリア
カブドットコム証券は、この2つの問題をクリアしています。
まず口座管理手数料のようなものはかかりません。そして、「株式るいとう」と比較すると、月々1万円投資した場合の売買代金も安いです。
その上、ワンコイン積立という名前からわかるように、1銘柄につき月々500円から分散投資をすることが可能です。
手数料が安くて、サービスが柔軟なのですから、この会社を選ばない理由は無いでしょう。ですから、株式の積立には、カブドットコム証券のワンコイン積立を使わない理由は無いと思うのです。
ワンコイン積立を使えば、有利な条件で株式の積立が可能です。
・ 証券会社が倒産したらどうなってしまうの?
・ プチ株を使うと単元株に出来るってどういうこと?
・ 売買手数料は有利なの?
証券会社選びに迷ったらSBI証券かGMOクリック証券がおすすめ
証券会社選びに迷ったら、どの証券会社を選べば良いのでしょうか。個人的にはSBI証券かGMOクリック証券をおすすめします。
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タグ: カブドットコム証券, ワンコイン積立, 千円積立, 株式, 株式るいとう, 積立
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