ネット証券会社を選ぶとき、何を基準に選んだらいいのでしょうか。少なくとも、何のガイドラインも持たずに、適当に選ぶのはいいことではありません。特に初心者の場合は。
適当にネット証券を選んでしまったばっかりに、投資信託すら買えないなんてことも起こり得るのです。
証券会社で投資信託を買えないなんて、そんな馬鹿な話は無いと思うでしょう。でも、本当にそうなる可能性もあります。というのもいくつかのネット証券では、投資信託を取り扱っていません。あるいは、扱っていても、本数がとても少ないのです。
最初は株を買うつもりで手数料の安い証券会社を選んだとします。その後、分散投資をしやすくするために投資信託をと考えても、その証券会社では買えないこともあるわけです。こんなことになったら、面倒ですよね。
もちろん、こんなことは避けないといけません。ですからネット証券の選定のために、ある程度のチェックポイントを定めることは重要なのです。そのポイントに従って比較した上で、賢く選びましょう。
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次の3つはチェックしよう
ネット証券に限らず、金融機関を選ぶにはいくつかのポイントがあります。個人的にチェックしておきたいと思うのが、以下の3点です。
・ どのような商品を扱っているか
・ 積立サービスは充実しているか
手数料を気にするかどうかは人それぞれ
3つのポイントについて説明する前に一言。
上の3つのほかに、手数料は安いのかというポイントを挙げる人もいると思います。ただ、ネット証券選びに関して言えば、この点はあまり興味がありません。
多くのネット証券会社は、野村證券などの古くからある証券会社に比べ、かなり手数料が安いからです。ですから、一番差が出やすい株式の売買手数料を大手5社で比較しても、どこを利用しても大体納得できる水準という結論になってしまうのです。1
もちろん、株式のデイトレードなどを行いたい方には、手数料は重要なポイントだと思います。しかし、長期の資産形成を考えている人には殆ど影響が無いでしょう。一回あたりの取引手数料の差は、はそれほど大きな違いを生まない程度に安くなっているのです。
それよりも、顧客満足度や取扱商品のほうが遥かに重要でしょう。
ちなみに、投資信託の信託報酬のように継続的にかかる手数料には、逆に十分に注意してください。こういう手数料だと、投資結果に大きな違いを生みます。
もっとも信託報酬は、証券会社のサービス問題というよりは、投資信託の自体の問題ですけど。
顧客満足度は高いのか
一つ目のポイントの顧客満足度に関しては、個人で調べるのは難しいでしょう。そこで、企業が調査している結果を参考にしましょう。
ネット証券に関しては、オリコンが定期的に顧客満足度ランキングを出しています。これを書いている時点での直近である2013年の調査では、1位がSBI証券で2位がクリック証券でした。
ちなみにオリコンの調査では、2010年からずっと1位SBI証券で2位クリック証券の順番です。この2社が安定して評価が高いネット証券であることが分かります。
ところで、クリック証券はあまりなじみが無い証券会社かもしれません。知名度があれば良い会社とはいえないという証拠でしょうね。
どのような商品を扱っているか
2つ目のポイントは、取り扱う金融商品での比較です。
ネット証券が取り扱う金融商品は、どこも同じではありません。実は、会社によってかなりの差があります。上にも書いたように、大手でありながら投資信託の取り扱いが無い会社すらあるのです。
あるいは逆に、外国株のように特定のネット証券でしか取り扱いが無いものもあります。具体的に言うと、ロシア株を扱っているのは、私の知る範囲ではSBI証券だけだと思います。
ある商品を買いたいと思ったときに、それが変えないのでは意味がありません。ですから、慎重に選びましょう。
ところでネット証券の中で、取扱商品の種類が多いのは、SBI証券でしょうね。上に挙げたロシア株のように、かなりマニアックな商品も扱っています。そのほかには、楽天証券なども種類多い印象です。
参考: ネット証券で売買可能な金融商品│ 国内の株式や投資信託以外にもさまざまな商品を取り扱っています
積立サービスは充実しているか
3つ目のポイントは、積立サービスでの比較です。
個人の資産運用では、積立の機能が非常に大切です。というのも、個人の場合は、最初からまとまったお金を用意する事が難しいからです。お金を貯めて運用にまわすという手順をとることが必要なのです。
そのときに便利なのが、積立機能なのです。銀行からの引き落としで毎月一定額を貯められれば、自動的に運用する資金を増やすことができます。
ネット証券で積立をする場合、一般的には投資信託を使うことになると思います。ただ、投資信託の積立に便利な証券会社は限られてきます。というのも、投資信託の積立に関しては、銀行引き落としの対応が各社まちまちだからです。
銀行引き落としができるなんて、当たり前のことだと考えている人も多いでしょう。ところが、実態はそうはなっていないのです。
銀行からの引き落としができなれば、わざわざ積み立てる意味はありませんよね。
ちなみに、投資信託の積立でがんばっているのが、SBI証券とマネックス証券です。この2社は自動引き落とし可能な金融機関が、かなり多いです。
参考: 投資信託の積立に最適なネット証券を比較検討してみよう?
トータルで考えるとSBI証券が無難
以上の3つのポイントで選ぶと、SBI証券を選んでおくのが無難そうです。顧客満足度は高いですし、取り扱う商品も豊富です。投資信託の積立でも、多くの銀行や信用金庫の口座から引き落としが可能です。
付け加えると、SBI証券は株式売買の手数料も、大手の中では安いほうですしね。顧客満足度調査で上位になるのも良く分かります。
とは言え、SBI証券も全ての金融商品を網羅しているわけではありません。SBI証券で買えない商品が欲しい場合は、他のネット証券を使う必要があるでしょう。
まあ、その場合も、SBI証券と別の1社という形で併用してもいいと思いますけどね。
総合的に考えると、最初に利用するには一番無難な証券会社でしょう。扱う商品も多いですし、顧客も満足度も高いです。手数料も申し分ありません。
また、株式投資をするために口座開設をしたい場合は、クリック証券が良いでしょう。手数料が安い上に、満足度も高いです。
株式投資をするためにネット証券に口座をつくるという方は、こちらの証券会社がお勧めです。顧客満足度も2位なので、安心して利用できるはずです。
証券会社選びに迷ったらSBI証券かGMOクリック証券がおすすめ
証券会社選びに迷ったら、どの証券会社を選べば良いのでしょうか。個人的にはSBI証券かGMOクリック証券をおすすめします。
SBI証券は品揃えも多く、手数料も比較的安い証券会社です。オリコンによる顧客満足度調査でトップの常連でもあります。
GMOクリック証券は手数料が安い証券会社です。また、オリコンの顧客満足度調査でも常に上位にいる会社でもあります。

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