SBI証券で取り扱い可能なベトナム株は500銘柄以上| 数の多さが逆に心配になることも

SBI証券では、ベトナム株の取り扱いをしています。とは言え、まともに投資が出来るかどうかは、不透明なところがあります。というのも、外国の市場の取り扱いをするときには、最初は時価総額の大きい数十銘柄程度に絞って取り扱う場合もあったからです。

具体的には、以前のアメリカ株の取り扱いですね。最初のころは数十社程度の取り扱いしかありませんでした。時価総額が大きいところや、ネームバリューがあるところを選んでいたようです。

SBI証券

ベトナムをはじめ、アセアン各国の個別株の売買が可能

ベトナム株に関してはこの心配は無いらしい

ベトナム株の場合はどうかというと、SBI証券の外国株のページで、取り扱っている株式の銘柄をチェックできます。それによると、これを書いている時点では、500以上の銘柄に投資が可能なようです。1

日本の上場企業は、およそ3,000社程度でしょう。という事は、その6分の1程度の上場企業の株式を購入できるということです。

考えてみると、これはすごいことですよね。というのも、ベトナムのGDPは日本のGDPの2%ちょっとしかないのです。そこから考えると、取り扱う銘柄は、相当充実しているということだと思います。

危なっかしい企業の株も多いということか

取り扱い本数が多いのは、基本的にはいいことでしょう。しかし、それが逆に違う懸念を生んでしまうのも事実です。この500社の中には、ちょっとした状況の変化で、簡単に倒産してしまう会社も少なくないでしょう。

GDP比で考えて上場企業数が多いということは、上場基準が甘いという可能性も大きそうですからね。日本の基準なら上場できないような企業が上場していることも考えられます。

日本ですら上場企業の倒産は珍しい話ではなくなっています。ベトナムの基準だとどうなのかちょっと心配ですね。

もちろん、単純にGDP比で比較できないことなのはわかっています。でも、常識的な線というのはあるはずでしょう。財務諸表をちゃんとチェックした上で、投資したいものです。

会計基準がどうなっているの?

とは言え、ベトナムの会計基準って、どうなっているのでしょうか。それがわからないことには会計のチェックもままなりません。そこから調べるとなると、そうとう難儀をしそうです。

さらに言うと、インターネットで決算情報を入手できるのでしょうか。それすらよくわかりませんよね。

プロの投資家としてベトナムに投資するなら、こうしたことは当然行う事なのでしょう。でも、個人がこういった事にまで労力をつぎ込む価値があるのかどうかは、そうとう疑わしく感じますよね。

ちなみに、次のような資料によると、会計制度はある程度しっかりしているようではあります。ただ、国際会計基準とは異なる部分も多そうですし、やっぱり大変そうですね。

岡山県ベトナムビジネスサポートデスクレポートVol.25 (2010.2月号)
ベトナムの会計制度
http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/80170_259864_misc.pdf

ネットだけでどこまで情報収集が出来るか

会計だけでなく、他の情報収集の難しいさも気になるところです。ベトナム企業の情報なんて、日本にいて手に入るのでしょうか。

もちろん、インターネットを使うことで、ある程度の情報は入ってくるのでしょう。でも、コアな情報と成ると、日本にいて手に入れるのには限界がありそうです。

さらに言うと、ネット情報でも、深いところを知りたければベトナム語が必須かもしれませんね。英語になっている情報なんて、ほんの一部でしょう。それにバイアスがかかっている事も考えられます。

一つ一つ調べていく気があればがんばってください

ここまで書いてきて思うのは、率直に言って、ベトナムの個別株を買うのはそれほど簡単ではないということです。まじめに投資をしようと思うと、相当の労力を必要とします。

ちなみに、手数料が気になるという人もいると思います。これに関しては、次のページにまとめておきました。

あとは、個人の投資に対するスタンスなのでしょうね。困難があることを理解した上で、一つ一つ調べて、投資対象を探していくのも一つの選択だと思います。

でも、投資信託やETFを使って、ベトナム全体に投資するという考え方を取るほうが現実的な気がします。ETFや投資信託なら、ベトナム経済の全体だけを考えれば十分です。情報が限られた中で、個別株を拾っていくことに比べたら、そうとう現実的でしょう。

仮に個別株を買うにしても、時価総額が多い国際的な企業から選ぶのが現実的なのでしょう。夢の無い話で申し訳ないですけど、具体的に考えてみるとやっぱり難しそうですね。


  1. 2016年11月に確認したところ、約340銘柄を取り扱っているようです。少し減ったようですね。 []

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