SBI証券のアセアン株式売買のサービス拡充を受けて、アセアンについて色々調べてみました。調べてみる前は、発展途上国が多い地域で、その中でもタイやマレーシアのように産業面で成功し始めている国がいくつかあるという印象を持っていました。
実際にGDPやら人口やらを見ていて思ったのは、同じ発展途上国の中でも、経済力にはかなりの差があるという点でした。シンガポールやブルネイは例外としても、その他の国の間でも、経済力にかなりの開きがあります。
ミャンマーとどうレベルの貧しい国がいくつかある
最近まで外国からそっぽを向かれていたミャンマーが経済的に苦しいのは当然でしょう。でも、驚いたことに、それ以外の国の中にも経済的にそうとう貧しい国があります。例えば、カンボジアやラオス、ベトナムといった国々の一人当たりのGDPはミャンマーと大差が無い水準です。
これをアセアンの他の国と比べてみましょう。一人当たりのGDPで比べると、カンボジアはタイの5分の1程度しかありません。さらに言うと、日本と同程度の一人当たりGDPであるシンガポールと比べると、カンボジアの一人当たりGDPは約50分の1なのです。
これだけ差がある国々を、ひとくくりで考えるのは、ちょっと無理がありそうです。一人当たりのGDPにこれだけ差がある結果、シンガポールは人口ではアセアンの0.9%しか占めませんが、名目GDPではアセアン内の11.2%をも占めるのです。
経済力の面では大きく3つに分けるのがよさそうだ
結局のところ、経済的には、次の3つに大別できそうです。
1. 人口少数の先進国
2. ある程度の人口を擁し産業的にも成長し始めている国
3. 完全に出遅れている国
おそらく、成長期待でアセアンに投資するということなら、2番目のグループに投資することになるのでしょうね。具体的には、インドネシアとかタイとかマレーシアあたりでしょうか。
一か国ごとに政治・経済状況を調べて投資するのが良いのかなあ
こうやって考えてみると、SBI証券の外国株式のサービス展開の仕方は合理的なものであることがわかります。上の3か国に先進国のシンガポールと日本企業が進出し始めているベトナムを加えているわけですね。
もともと宗教的にも多様なこともあり、アセアンは色々な問題点があると指摘されていました。こうしてみると、一つにまとまっているのが不思議な気がします。それぞれの国で、抱えている問題はまったく違いそうなんですよね。何とか体制を保っているように見えます。
なんとなく、多様な感じが東南アジアらしさなのかも知れませんね。少なくとも、その部分は私のイメージと一致します。
でも、こういう国々ですから、一塊で考えるのではなく、一か国ずつ選別して投資するのが良いのかもしれませんね。その意味では、楽天証券とかSBI証券を使って、アメリカ市場に上場されているETF を利用するのが現実的かも知れませんね。
普通の投資信託だと、手数料が気になりますし。
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