投資信託の分配金とは| 収益を投資家に戻すというのが本来の役割のはずなんですけどね

投資信託の分配金とはいったいどんなものでしょうか。とりあえず、野村證券のサイトの用語集の定義を見てみましょう。

分配金(ぶんぱいきん)
投資家から預かった投資資金を運用しその収益を還元するというのがファンドの仕組みである。分配金とは、ファンドが生み出した収益を決算ごとに投資家に分配することをいう。

投資信託は運用益を投資家に戻してくれる事があります。そのお金のことを分配金というわけです。

でも、分配金は投資家にとっていいものでも何でもありません。運用益を戻すということは、その分運用するお金が減るということだからです。結局、預けていた自分のお金が戻ってくるだけの話なのです。

運用を任せるために預けていたお金が戻ってきたわけですから、得でも何でもないのです。そんな返金は要らないから、そのお金で運用して欲しいと思う人だって多いはずですよね。

さらに言うと、分配金はマイナスの可能性すらあります。というのも、運用をして儲けた分が戻ってきた場合は、所得税がかかるからです。少なくとも運用資金として残しておけば、そのタイミングでは取られなかった税金です。それを早いタイミングで取られるのは、理論上はマイナス要因なのです。

定期的にお金を受け取る必要があるといった特別のニーズがある場合を除き、分配金と言うのはマイナスという事です。まずこのことは理解しておかないといけません。

収益以上の分配金が支払われている

ちなみに、野村證券の説明では、収益を分配するお金だと説明しています。この説明自体はそれほど間違っていないのですが、収益を上げていなくても、分配金としてお金が戻ってくることがあります。特に、毎月分配型の投資信託だと多いようですね。

収益以上に戻ってきたお金のことを、元本払戻金あるいは特別分配金といいます。厳密に言うと分配金とは別のものです。ただ投資信託会社は、表向きには元本払戻金も分配金と説明することが多いようです。

でも、特別分配金を払うっておかしな話ですよね。運用がうまく行っていないのに、投資家にお金を返して何の意味があるのでしょうか。運用している資産を減らしているにすぎません。投資家にとっては、まったくメリットは無いはずなのです。

投資信託の分配金のデータを見るときには、十分に気をつけましょうね。元本払戻金を分配金と呼ぶことで、分配金が出るほど儲かっている投信だと見せかけているものも多いですから。

悪しき慣行だと思いますけど。

2017年1月追記:毎月分配型の批判は多いですが、いまだに減らないようです

毎月分配型の投資信託に対する批判は、率直に言って、かなり強いです。実体としては、特別分配金を払っているにすぎないからです。元本を取り崩して分配金を払っているように見せかけているだけなのです。

それでも、いまだに、毎月分配型の投資信託は人気があるようです。銀行や証券会社の投資信託ランキングをチェックしてみましたが、毎月分配型の投資信託が上位に何本も入っていました。

ところが、ちゃんと勉強している人は毎月分配型の投資信託を避け始めているようでもあります。投資信託協会のサイトをチェックすると、投資信託の純資産総額で上位にあるのはETF が中心でした。ETF は手数料が安い優れた投資信託です。

もしかしたら、勉強している人とそうでない人の間で、差が出てきているのかもしれませんね。とは言え、まじめに勉強している人はまだまだ少数派でしょうから、銀行や証券会社はそれ程困らないのでしょうけど。ETF の純資産総額が増えてきたとはいえ、それだけでは毎月分配型を買う人が減ったと即断することも出来ませんし。

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