信託報酬(管理報酬)の安さを考えると、ETF は非上場の投資信託(要するに銀行などでも変える普通の投資信託)よりも優れた商品です。ですから、長期の資産運用を考えると、「るいとう」の仕組みを使ってETF の積立をしたいと思う人がいるのは自然なことでしょう。
ただ、ETFの積立に対する証券会社の扱いはまちまちです。「るいとう」で株式の積立が可能なところでも、ETFの積立は出来たり出来ない事もあるのです。また、カブドットコム証券のワンコイン積立は、ETF の積立には完全に非対応でエス。
それでも、一つでも対応している証券会社がある以上、「るいとう」を使ったETFの積立は可能です。例えば、、野村證券を使えば、「るいとう」の仕組みの中でETF の積立が出来るわけです。
手数料が高くETFのメリットがなくなってしまう
ただ、客観的に見て、「るいとう」を使ってETFの積立をするのは賢い選択とはいえません。というのも、「るいとう」を使った積立の手数料が高く、ETFのメリットがなくなってしまうからです。
具体的に言うと、野村證券を使った場合、1.1550%の売買手数料がかかります。売買で2%強の手数料がかかるのなら、信託報酬が安い投資信託でも積み立てたほうがよほど有利でしょう。
2017年2月追記:
「株式るいという」と類似しているサービスにカブドットコム証券の「プレミアム積立(プチ株)」というサービスがあります。このサービスを使うとETF の積立がしやすいかもしれません。少なくとも、「株式るいとう」を使うよりは良いのではないかと思います。手数料が安いのです。
プレミアム積立は対応していないETF もあるので、それがちょっと問題ですけどね。具体的に言うと、売買単位が1口単位のETF では利用が出来ません。
もっとも、最近は10口単位以上のETF が増えたので、それほど大きな問題にはならないでしょう。ETF の積立に興味があったら、チェックしてみてください。
「投資信託の積立 → ETF購入」の方が有利でしょう
「るいとう」を扱う証券会社の売買手数料を考えると、おそらく、「るいとう」でのETF 積立は避けるべきです。ただ、積立という仕組みを利用するのは、いい選択だと思います。
毎月一定額を運用資金に回すのは、いい投資習慣だと思います。そのためには、積立はやはり便利な機能ですからね。
そこで、ETFではない非上場型の投資信託の積立を使うことを考えてみてはいかがでしょうか。非上場の投資信託の積立なら、ネット証券各社が充実した仕組みを持っています。これを使えば幅広い投資信託で積み立てられます。
また、最近は、比較的手数料の安いインデックスファンドも登場してきています。これらを利用すれば、手数料的にも有利な運用が出来るはずです。
もちろん、いくら手数料が安いものが出てきたとは言え、非上場の投信よりもETF の方が信託報酬が安いです。ですから手数料にこだわるのなら、ある程度積立られたところで投資信託を売却してETFに乗り換えれば良いわけです。
こういう手順を踏むことで、手数料の面で有利な積立が可能です。
- 参考:ETFの積立とインデックスファンドの積立はどっちが有利か比較
この点に関して、もう少し具体的に検証してみました。
積み立てる投資信託と、投資信託の積立に有利な証券会社は
ちなみに、今回の案では、手数料を重視して考えているので、積み立てる投資信託は手数料の安いインデックスファンドを選んでください。それ以外を選ぶと、逆に手数料が割高になってしまいます。
具体的には、例えば、eMAXIS シリーズを選んでおけば、有利な運用が出来るはずです。eMAXIS シリーズは国内外の債券や株式、REIT などに投資可能なインデックスファンドのシリーズですね。例えば、次のような感じです。
これを積み立てておいて、半年に1度とか1年に1度程度のペースで、一定額を解約します。そして、それを原資にETF を購入するわけです。
ちなみに、投資信託の積立は様々な証券会社で行うことが出来ます。個人的には、積立可能な本数の多さと自動引落の対応状況から、SBI証券をお勧めしています。
証券会社選びに迷ったらSBI証券かGMOクリック証券がおすすめ
証券会社選びに迷ったら、どの証券会社を選べば良いのでしょうか。個人的にはSBI証券かGMOクリック証券をおすすめします。
SBI証券は品揃えも多く、手数料も比較的安い証券会社です。オリコンによる顧客満足度調査でトップの常連でもあります。
GMOクリック証券は手数料が安い証券会社です。また、オリコンの顧客満足度調査でも常に上位にいる会社でもあります。

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