Yahoo!ファイナンスの「 教えて達人」というコーナーで、「ソニー株、復活のポイントは?」という特集が組まれていました。低迷するソニーの株価はどうしたら回復するかということをまとめたかったようです。
確かに、特集のテーマとしては、ありがちな感じはします。でも率直に言って、個人的には大変違和感を覚えるテーマだと感じました。
Contents
株が復活するってどういうこと?
違和感を感じた最大の要因はタイトルの「ソニー株、復活」という表現なのかもしれません。
辞書の定義によると、復活するためには、一回死なないといけないんですよね。1 株に関して言えば、上場廃止にでもなる必要があるでしょう。
でもソニーの場合は、会社が倒産したわけでも、上場廃止になったわけでもありません。ですから復活のしようがないのです。
やっぱり、日本語としておかしいのです。
「ソニー、復活」か「ソニー株、回復」だったらまだ良かった
まだ、「ソニー、復活」だったら、理解できるんですよね。今のソニーが業績悪化で瀕死の状態であると言う比喩が成り立つのなら、復活と言う言葉は違和感がありません。少なくとも「ソニー株、復活」に比べれば。
あるいは、「ソニー株、回復」でも良いかもしれません。株価が低迷しているのは事実ですから、回復の可能性を探ることは可能でしょう。それに、テーマに近いのは、この表現です。
おそらく、Yahoo!ファイナンスというサイトの特性上、「ソニー」ではなく「ソニー株」としたかったのでしょう。そして、「復活」と言う強い言葉をタイトルに入れたかったのでしょう。
その意図は汲んであげられなくも無いんですけどね。やっぱり、違和感はぬぐえません。
本格的に株価が回復するかどうかは、業績回復を見届けるしかないよね
さて、ソニー株の株価が本格的に回復するためには、ソニーが業績を回復させる必要があります。少なくともその方向に向かっていると言うメッセージを、投資家が受け取る必要があります。
中途半端と言う批判はありますが、ソニーは一定のリストラをしました。あとは、売れる商品が作れるかと言うような話になってくるのでしょう。
話としては、わりと単純ではないかと思っています。
株価低迷からの一時的な回復みたいな話なのか?
一つ疑問に思うのですが、そもそも本格的な回復の話がしたかったのかという点です。
株価低迷からの一時的な回復のような話が聞きたかったのかなあ。「リバウンドがあるのか?」みたいな話ですね。少なくとも、そんな切り口でコメントを寄せている人もいるようです。
タイトルの言葉の定義が曖昧なので、率直に言って、何を議論させたがっているのか理解し辛い部分はありますね。
ちなみに、短期的なリバウンドの話だったら、誰に聞いても答えは分かりません。唯一分かる人がいるとすれば、ソニーの関係者だけです。例えば、追加的なリストラの話が出てくれば、一時的に株価は動くでしょう。でも、そういう情報が世間に広まる前に知っているのは、関係者だけですから。
もちろん、分かったようなことを語る人もたくさん存在しますけどね。アナリストとか経済評論家とかいった類の人たちです。でも、その人達は、職業上分かったような事を言っているだけです。
というのも、そもそも株価と言うのは、現在のソニーと言う会社の価値に対する市場のコンセンサスです。しかも、短期的にはランダムに動くものとされています。
ということは、短期的な動きなんて、誰にも予想が出来ないということです。偉そうな肩書きの人が偉そうに語ったところで、所詮は独り言みたいなものです。
- ふっ‐かつ 〔フククワツ〕 【復活】
[名](スル)
1 死んだものが生き返ること。よみがえること。蘇生(そせい)。 [↩]
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