ネット証券なのに対面販売に力を入れているSBI証券と楽天証券

SBI証券と楽天証券は、最近、対面販売に力を入れいているようです。IFAと呼ばれるアドバイザーを通した販売収入が、SBI証券でも楽天証券でも1割を超えているようです。1

販売収入の1割以上というのは、おそらく取引量の1割以上という意味では無いのでしょうね。手数料収入の1割ということなのかな。2

お金を落としてくれる人たちを取り込みたいんだね

この2社が対面販売に力を入れている理由は簡単です。お金を落としてくれる層を取り込みたいのでしょう。

ネット証券の商売は薄利多売です。しかも、安売り競争が過熱して、手数料自体はいまだにどんどん安くなっています。ちょっと前の牛丼チェーンと同じような構造になっているわけですね。

でも、チキンレースを続けても成長は期待できません。そこで、新たな客層の開拓を始めたと言うことなのでしょう。そんなに不思議なことではありません。

他社は追随が難しいようです

ちなみに記事によると、他社は対面販売を行う予定は無いようです。

これは単純に経営上の体力の差なのでしょうね。規模の大きな2社が先行して始めていると言う印象です。次にやるならマネックス証券あたりでしょうか。

対面販売が導入されることで手数料は高くなるのか

Yahoo!ニュースを見ていたら、対面販売が導入されることで手数料の値上げを心配する声がありました。でも、とりあえずのところ、値上げの心配はなさそうです。対面販売の顧客とネット取引の顧客の手数料体系を分けているようです。

また、ここで値上げをしたら、既存の顧客を他社に奪われるだけですよね。ですから、その部分には手を付けない可能性が大きいでしょう。

手数料体系を見てみよう

最後に参考までに、SBI証券の対面販売の手数料体系を見てみましょう。SBI証券の場合はダイレクトコース、IFAコース、IFAコース(プランA)、対面コースという4つのコースがあります。この中でさらに、インターネットで注文するか電話で注文するかで手数料が違う場合もあります。

ちなみに、IFAコース(プランA)と対面コースは手数料体系が同じなようです。100万円以下の国内株の場合、約定代金の1.150%が手数料としてかかります。

IFAコースではインターネット取引のスタンダードプランでは、100万円までは791円の手数料がかかります。これは通常のインターネット取引の手数料と同じ額のようです。

率直に言って、SBI証券のサイトの説明ではわかりにくい部分があります。詳しくは資料請求をするなりして確認するのが良いでしょう。


  1. <ネット証券>「対面」注力 高齢層取り込み、競争加速も(毎日新聞)2014年9月6日 []
  2. ちなみに「販売収入」という単語は、引用した記事の単語をそのまま使いました。ただこの単語、あまり一般的な用語では無いようです。正確な定義がわかりませんでした。全国紙の記事なのですから、こういうところに気を使ってほしいものです。信頼をなくしますよ。 []

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