これから資産運用をするためにネット証券に口座を作ろうという人は、どこに口座を作るのが良いのでしょうか。ネット証券なんてどこでも同じだから、こだわる必要は無いのでしょうか。それとも、どこを選ぶかで、意外と差がつくのでしょうか。ちょっと考えてみましょう。
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初心者向けのネット証券会社とは?
ネット証券会社に初心者向けがあるのかどうかはしりません。ただ、初心者には比較的使いづらい証券会社というのはあるような気がします。
ここでは「初心者でも使いやすい」「初心者が使う上での基本的な条件を満たしている」というポイントで初心者向けの証券会社について考えてみたいと思います。
おそらく、この2点を満たせば、初心者も満足でいるのではないかと思います。

suc / Pixabay
評判がよければ、使い勝手も期待できる
さて、まずは使いやすさについてです。ネット証券の場合は、自分で色々と操作をして注文しないといけません。使い勝手が悪いと、注文するだけでも一苦労なのです。
でも、使い勝手に関する情報って、なかなか見つけづらいですよね。各社のホームページに行っても、ウチは使いやすいと自画自賛するだけですし。
こんな時に役立つ情報の一つとして、「顧客満足度」というのは参考になるのではないでしょうか。顧客満足度が高い証券会社のサイトなら、そんなに使いづらいということも無いでしょう。
もちろん、満足度というのは、サイトの使い勝手だけで決まるものではありません。でも、サイトが使いにくいところが顧客満足度が高くなるとは考えにくいですからね。顧客満足度が高ければ、ある程度の使い勝手の良さを期待できるでしょう。
さて、2016年のオリコンのネット証券会社ランキングによると、SBI証券が総合トップでした。2位が丸三証券で3位が楽天証券です。
とりあえず、このあたりを選んでおけば無難ではないでしょうか。
個人的に使っているネット証券会社
個人的には、SBI証券と楽天証券を使っています。どちらも、使いやすいですよ。
使い勝手に関して、戸惑う事もありませんし、大きな問題も経験した事がありません。
初心者が使う上での基本的な条件を満たしている
さて、「2つ目の初心者が使う上での基本的な条件を満たしている」というチェックポイントに行きましょう。とは言え、何を基本的な条件とするかは難しいところですよね。
個人的には次のようなポイントが重要かと思います。
- 投資信託の積立に関して充実している事
- 投資信託の取扱が多いこと
- 入出金がしやすい事
率直に言って、資産運用の初心者に絶対に必要な金融商品って、投資信託とETF くらいなんですよね。ただ、ETF は、株式の取引ができる証券会社ならどこでも売買ができるはずです。
となると、差が出るのは投資信託という事になるでしょう。投資信託に関しては、力をいれているところと入れていないところの差は、かなり大きいですからね。
投資信託の積立ができること
個人が資産運用をしようと思った時に、一般的には、まずはお金を貯めるところから始めないといけません。その理由は簡単で、普通の資産運用の初心者は、運用すべき資産を持っていないからです。
そうなった時に便利なのが、投資信託の積立です。積立なら貯蓄と資産運用を同時に行う事が出来ます。ですから、運用する資産を持っていない人でも、資産運用が始められるのです。
投資信託の積立ができる証券会社は多いのですが、積立可能な本数や積立に関する機能で比較するとかなりの差があります。ですから、投資信託の積立がしやすい証券会社を選ぶというのは、非常に重要なポイントであると考えて下さい。
ちなみに、投資信託の積立でいうと、SBI証券がベストだと考えて良いでしょう。積立可能な投資信託が多いですし、積立の機能に関しても、かなり充実しています。
投資信託 もう一つのポイント
投資信託に関してもう一つ重要なのが、取り扱う投資信託の本数です。
口座を作った証券会社に自分が買いたい投資信託がなかった場合、別の証券会社に口座をつくらないといけません。
はっきり言って、面倒ですよね。そんな面倒を避けるためにも、取扱う投資信託の本数が多いネット証券会社を利用することをおすすめします。
このポイントだと、SBI証券と楽天証券が強いようです。なんと、どちらも2,500本以上の投資信託を買うことが出来ます。
ただ、投資信託の本数という点に関しては、実は重要度が下がってきたように思います。というのも、ネット証券ができた当初は各社ともに取扱い本数が多くありませんでしたが、最近はかなり充実してきているからです。
とは言え、投資信託に関しては後発のGMOクリック証券や松井証券は、取扱い本数という意味では不安があるように思います。今数えてみましたが、GMOクリック証券は62本しか扱っていないようですね。松井証券は291本の取り扱いがあります。
これは、地方銀行などと比べると多い方なのでしょうが、ネット証券の中で比べるとかなり少ないと考えて良いです。なにせ比較の相手は2,500本とかですからね。
松井証券やGMOクリック証券で基本的な問題は無いと思いますが、数が多いに越したことはないという感じでしょうか。
入出金が意外と大事
ネット証券で意外と大事なのが、入出金のしやすさです。この点に関しても、以前と比べるとだいぶ充実してきたのですが、まだ不十分なところがあるようです。
例えば、投資信託の積立で銀行からの自動引き落としに十分に対応できていないところもあります。具体的に書くと、カブドットコム証券は、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行、ジャパンネット銀行、ジャパンネット銀行、スルガ銀行、大垣共立銀行しか、引き落としができません。これらの銀行に口座を持っていない場合は、カブドットコム証券の口座に常にお金を入れておかないといけないわけです。
はっきり言って、これでは、積立の利便性はありませんよね。ですから、入出金に関しては注意しておくべきなのです。
結局どこにする?
上記のようなことを踏まえると、使えるネット証券会社も絞られてきます。
条件によくあう証券会社は、楽天証券とSBI証券の2社と言うことになりそうです。
この2社は投資信託の積立にも力を入れていますし、投資信託の取扱本数自体も、業界1・2を争う多さです。その上、顧客満足度も高いですからね。
この2社以外がダメというわけではないのですけどね。ネット証券ができた当初ならいざ知らず、各社ともに金融商品やサービスは充実させていますから。ただ、使ってみて不満が少ないのがこの2社という感じで理解してください。
敢えてどちらかを選ぶなら
敢えてどちらかと言うことなら、個人的にはSBI証券をおすすめします。
率直に言って楽天証券は、SBI証券にちょっとずつ負けている感じがするのです。顧客満足度もそうですが、口座数でもSBI証券にはかないませんし、取り扱う外国株の種類でも負けています。投資信託の本数も、わずかですが少ないですしね。
大きな差はありませんが、両社を比べた場合、SBI証券をお勧めしない理由が見当たらないのです。というわけで、これからネット証券に口座を作るという人には、SBI証券をお勧めします。
証券会社選びに迷ったらSBI証券かGMOクリック証券がおすすめ
証券会社選びに迷ったら、どの証券会社を選べば良いのでしょうか。個人的にはSBI証券かGMOクリック証券をおすすめします。
SBI証券は品揃えも多く、手数料も比較的安い証券会社です。オリコンによる顧客満足度調査でトップの常連でもあります。
GMOクリック証券は手数料が安い証券会社です。また、オリコンの顧客満足度調査でも常に上位にいる会社でもあります。

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