MMFとは、MRFとは

証券会社を使っている人はMMF、MRF という名前は聞いたことがあるでしょう。どちらも、何となく、銀行の普通預金のようなものだと思っているのではないでしょうか。

ただ、正確なところはよく分からないという人も少なくないはずです。知らなくても何とかなってしまいますからね。そこで、簡単にでも説明しておくことにします。

MMFって何?

MMF というのは公社債投信の一つです。主に国内の短期の債券に投資します。短期債券というのは、すごく簡単に言うと、リスクが小さい代わりにリターンも小さい債券です。ということは、MMF の特徴は安全な運用であると理解して良いでしょう。

元本保証の商品ではありませんが、元本割れする確率が低い投資信託と言っていいわけです。もちろん、安全性が高いということは、それだけ期待される収益も小さいという事でもあります。

ちなみに、MMF は購入する際に販売手数料がかかりません。また、30日未満で解約すると、信託財産留保額という手数料のようなものを取られます。1 短期解約のペナルティだと言ってもいいかもしれません。

MMF を募集していない

ちなみに、これを書いている2018年1月現在は、MMF という投資信託を買う事ができません。なぜかえないかというと、売っていないからです。新規の募集を停止しています。

その理由は簡単で、日銀の量的緩和で金利が下がったので、運用することが出来なくなってしまったのです。長期金利すらゼロに迫るレベルですから、短期金利はマイナス金利になってしまいます。となると、MMF を運用したら元本割れをしてしまうわけです。

ということで、金融緩和が緩まるまではMMF は買えないでしょう。まあ、そこまでしてほしい投資信託ではありませんから、無いなら無いで構わないのですけどね。

海外のMMF とは別物

資産運用に興味がある人は、外貨建てのMMF に興味を持っているかもしれません。米ドルや、豪ドル、カナダドルなどの通貨で、海外のMMF が買えるのです。

ただ、厳密な話をすると、円建てのMMF と外貨建てのMMF は違う種類の投資信託と言えます。その証拠に、外貨建てのMMF には信託財産留保額のようなペナルティ的なものはありません。いつでも解約することが出来るのです。

その意味では、外貨建てのMMF はこれから説明するMRF に近い投資信託と言えるでしょう。

ちなみに、名称も違います。外貨建てのMMF は「マネー・マーケット・ファンド」の略です。それに対して円建てのMMF は「マネー・マネージメント・ファンド」の略なのです。

細かい部分は別にして、違うものだという事くらいは覚えておいても良いでしょう。

MRFとは?

MMF に似た投資信託にMRF があります。MMF とMRF は似たような特徴をもつ投資信託ですが、大きく違う点が一点あります。それは、短期間で解約した場合の信託財産留保額の有無の違いです。

MMF は30日未満の解約に関しては、信託財産留保額を取られます。これは、違約金的な意味合いがあると考えて良いでしょう。ある種のペナルティです。

一方のMRF は、いつでも自由に解約することができます。

MMF はローリスク・ローリターンの商品なので、「信託財産留保額」を取られると元本割れする可能性が高くなります。MMF を購入する際は、最低一ヶ月は保有する事を覚えておいてください。正確に書くと30日以上ですね。

銀行の普通預金のように使われるMRF

MRF は上に書いたように、いつでも自由に換金することができます。そのため、銀行の普通預金に似た商品と考えていいでしょう。

例えば、株式や債券の購入を検討していたとします。そのとき、証券会社に入金しなければいけません。多くの場合、この入金したお金でMRF を買うようにすることが出来ます。

というか、拒否しない限り、MRF を自動的に買うことになります。株式や債券を買うまでの期間、MRF で運用するわけです。

この仕組みは、一旦銀行の普通預金に入れたお金で決済する形に似ているのです。

  1. 信託財産留保額は、厳密に言うと手数料とは違うという人もいます。でも、私たちとしては、手数料と理解しておけばいいでしょう。 []

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