最近は、大分認知度も上がってきたETF ですが、どんなものか正確に理解していない人も多いようです。何となく投資に有利そうという感覚はかなり広がった感じがしますけどね。
さて、ETF とはどんなもので、どこに行くと買う事ができるでしょうか。基本的な部分を確認しておきましょう。

ETFとはいったい何なのでしょうか?そして、どこに行くと買えるのでしょうか。
Contents
ETF とは
ETF は上場投資信託と呼ばれる投資信託です。
ETF は≪Exchange-Traded Fund≫の略語で、Exchange に取引所という意味があるので、取引所でトレードされるファンドという事ですね。つまり、取引所に上場されている投資信託という事で、上場投資信託です。
通常の投資信託と大きく違うのが、証券取引所に上場されていると言う点です。証券市場に上場されているので、株式と同じような形で、証券会社を通して売買することが出来ます。

ETF はExchange-Traded Fund の略語です。市場で取引される投資信託というような意味ですね。
ETF の特徴
ETF には3つの大きな特徴があります。
株式のように売買できる
1つ目が、上に書いたように、株式のように売買できるという点です。
まず、株式と同じようにリアルタイムの価格を知ることができます。また、指値注文することも可能ですし、信用取引もできます。
これらは通常の投資信託には無い特徴ですね。
指数に連動する
2つ目が、インデックスファンドのように指数に連動するという特徴です。例えば、日経平均に連動するETF があったら、日経平均が1%上昇したらETF の取引価格も1%上昇するというふうな値動きをします。
連動する指数は日本の株式指数だけでなく、海外の株式指数に連動するETF もあります。あるいは、債券やREIT の指数に連動するETF もあります。
最近はその種類がどんどん増えています。金価格や原油価格に連動するETF すらあります。

金価格に連動するETFも
手数料が安い
3つ目の特徴は、通常の投資信託に比べ、手数料が安いと言う点です。手数料が安いと言われている、インデックスファンドよりも安いのです。
まず、ETF の取引では、売買手数料がかかります。株式投資と全く同じ用に取引されるので、当然ですね。
ただ、この売買手数料は、多くの投資信託の販売手数料に比べると大幅に安いと考えて良いでしょうね。もっとも通常の投資信託の場合は、販売手数料が全くかからない場合もありますけどね。
また投資信託というと、もう一つ、信託報酬という手数料がかかります。ETF も同様で、信託報酬を取られます。ただこの手数料も、通常の投資信託に比べ、ETF は大幅に安いです。1
ちなみに、この信託報酬は購入後に投資家に対して追加で請求されるものではありません。運用している資産から引かれます。そのため、投資家が意識することが少ない手数料ともいえます。
しかし、信託報酬もコストには変わりありません。運用成績に影響を与えるので、十分に注意は必要です。
長期で保有する場合、ETF にかかる手数料は、かなり安くなるのものになると思います。逆に、短期で売買すると、売買手数料の影響が大きくなる可能性はありそうです。つまり、ETF の方が割高になるわけですね。
まあ、ETF のような金融商品は、長期保有が基本でしょう。ですから、手数料で損をすることは考えにくいとは思いますけどね。
ただ、信用取引をするような人の場合は、短期の売買を念頭に置いているのかもしれません。あるいは、ブル・ベア型の短期売買に向いたETF も少数ですが存在します。
ETF に便利な証券会社
ETF の売買は、株式投資と同様に行うことが出来ます。ということは、大体どこの証券会社でも大丈夫だと言うことです。
逆に言うと、株式の売買ができる証券会社以外では、売買することができません。普通の投資信託のように、銀行や生保では買えないわけです。
おすすめの証券会社も株式投資のページで紹介した通り、株式の売買はSBI証券やGMOクリック証券あたりがおすすめです。
もちろん、他のネット証券会社でも問題ないですけどね。
補足:海外ETF の場合はさらに扱いが限定的
ちなみに、海外ETF の場合は、取り扱っている証券会社が限定されるので、注意してください。一部の証券会社でしか取扱いがありません。
ちなみに海外ETF というのは、海外の市場に上場されたETF です。ドルなどの外貨建てで売買することになります。
どんなETF(上場投資信託)があるか
さて、どんなETFがあるか、特徴的なものを見ておきましょう。かなりの種類があるのがお分かりいただけると思います。
ちなみに、特別おすすめしているわけではありません。
日経平均株価指数やTOPIXに連動
まずは、基本的な日経平均株価指数やTOPIX に連動するETF です。
1306 TOPIX連動型上場投資信託
1320 ダイワ上場投信-日経225
企業規模別の株式指数に連動
次に、企業規模別の株式指数に連動するETF。
1316 上場インデックスファンドTOPIX100日本大型株
1317 上場インデックスファンドTOPIX Mid400日本中型株
1318 上場インデックスファンドTOPIX Small日本小型株
業種別指数に連動するETF
1634 ダイワ上場投信・TOPIX-17 食品
1635 ダイワ上場投信・TOPIX-17 エネルギー資源
1636 ダイワ上場投信・TOPIX-17 建設・資材
外国の株式市場に連動するETF
1309 上海株式指数・上証50連動型上場投資信託
1322 上場インデックスファンド中国A株(パンダ)CSI300
1323 NEXT FUNDS 南アフリカ株式指数・FTSE/JSE
1324 NEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信
1325 NEXT FUNDS ブラジル株式指数・ボベスパ連動型上場投信
債券指数に連動
1675 ETFS パラジウム上場投資信託
1677 上場インデックスファンド海外債券(Citigroup WGBI)毎月分配型
1349 ABF汎アジア債券インデックス・ファンド
原油・貴金属・その他商品に連動するETF
1326 SPDRゴールド・シェア
1327 イージーETF S&P GSCI商品指数クラスA米ドル建
1671 WTI原油価格連動型上場投信
1673 ETFS 銀上場投資信託
1675 ETFS パラジウム上場投資信託
通貨に連動
通貨に連動するETF。
1340 NEXT FUNDS インド通貨ルピー連動型上場投信
1341 NEXT FUNDS ブラジル通貨レアル連動型上場投信
1342 NEXT FUNDS ロシア通貨ルーブル連動型上場投信
REITに連動するETF
1343 NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信
1345 上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型
様々なETF が存在する
ここに挙げたのはほんの一部で、これ以外にも様々なETF が存在します。
まあ、個人投資家がそんな変わったETF を使う必要は無いでしょうけどね。基本的には日本株と債券、外国株くらいで十分でしょう。
補足:ETF は積立てられるが
最後にちょっと補足です。ETF はやり方次第では積立てることも可能です。ただ、積立となった場合は、インデックスファンドを積立てた方が得かもしれません。
まあ、興味がある人は、検討してみてください。どちらにしても、有利な投資だとは思います。
- 多少細かい話ですが、ETF の場合は信託報酬の販売会社の取り分が無いので、その分インデックスファンドと比べても安くなるのです。ただ、その代わり、株式のように取得時と売却時には、売買手数料がかかります。 [↩]
証券会社選びに迷ったらSBI証券かGMOクリック証券がおすすめ
証券会社選びに迷ったら、どの証券会社を選べば良いのでしょうか。個人的にはSBI証券かGMOクリック証券をおすすめします。
SBI証券は品揃えも多く、手数料も比較的安い証券会社です。オリコンによる顧客満足度調査でトップの常連でもあります。
GMOクリック証券は手数料が安い証券会社です。また、オリコンの顧客満足度調査でも常に上位にいる会社でもあります。

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