iDeCo では、窓口となる金融機関を選ぶ必要があります。ネット証券のマネックス証券は、iDeCo の窓口としてはどうなのでしょうか。後発のようですが、何か問題は無いのでしょうか。いくつかのポイントをチェックしてみましょう。
Contents
マネックス証券でもiDeCo が使えるようになりました
マネックス証券は、個人型確定拠出年金(以下、iDeCo)の運用ができる金融機関の一つです。とは言っても後発で、2017年にiDeCo が加入者の範囲を広げる際に参入しています。
ネット証券で言うと、SBI証券がかなり早くからiDeCo の窓口業務をやっていました。それに比べると、かなり遅れた印象はあります。
とは言え、iDeCo に関しては、マネックス証券には優れた特徴がいくつかあります。金融機関を選ぶときには、候補に入れても良いでしょう。
このページでは、マネックス証券でiDeCo の運用をする場合の特徴をご紹介しましょう。
月々の手数料が安い
iDeCo では、毎月決まった額の口座管理に関する手数料が発生します。マネックス証券に関しては月167円で、これはSBI証券などと並んで最低水準です。
ちなみに、この手数料は、高いところだと月617円も取ります。年間で7,000円以上が手数料として取られるわけですね。
この手数料は運用にとってはマイナスでしかありません。高い手数料を取られるからと言って、何の見返りも無いのです。
その意味では、マネックス証券はマイナスが小さい良い証券会社だと言えるわけです。逆に、毎月617円も取る所は…ねえ。
月7,000円の手数料がかかるとすると、例えば10年運用したとして、8万4000円も手数料を取られることになりますからね。最初からハンディキャップを背負って運用をするような話です。
必要な投資信託はそろっているのか
iDeCo の場合は、運用に必要な投資信託がそろっているのかという問題もあります。運用に適した投資信託が無いと、いくら節税効果が大きくても使いようがありませんからね。
個人的には、必要な投資信託の基準は非常に単純明快です。次の2つの投資信託があれば、実用上問題は無いでしょう。
- 信託報酬の安い国内株のインデックスファンド
- 信託報酬の安い外国株のインデックスファンド
出来れば4本、最低でも2本
国内株に関しては、できれば、日経225連動とTOPIX 連動のインデックスファンドが、それぞれあることが望ましいです。どちらか片方だけということなら、より分散が出来ているTOPIX の方がリスクが小さいでしょうね。
外国株に関しては、先進国株と新興国株のインデックスファンドが一本ずつほしいところです。まあ、新興国は無くても大丈夫だとは思いますけど。
という事で、最低でも2本、できれば4本のインデックスファンドがあれば良いという判断です。もちろん、信託報酬が十分に安くないといけません。
REIT とか外国債券とか、バランス型とかいろいろありますが、おまけと考えてしまって大丈夫でしょう。少なくとも、私個人としては、そう判断しています。
信託報酬は年0.2%が目安
それでは、具体的にどの程度の信託報酬のインデックスファンドを選べばいいのでしょうか。
最近の水準だと、信託報酬が年0.2%程度というのが基準になるでしょうか。新興国株に関しては、もうちょっと高いでしょうけど。
基本的にはこれだけです。
マネックス証券の場合はどうだろう
さて、それでは、マネックス証券の場合はどうなのでしょうか。
まず、国内株ですが、日経225連動のインデックスファンドには「DCニッセイ日経225インデックスファンドA」というのがあります。また、TOPIX 連動の投資信託には「DIAM DC 国内株式インデックスファンド」というのがあります。
いずれも信託報酬が安い(どちらも年0.2%を下回ります)、良い投資信託だと思います。
次に外国株ですが、先進国株には「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」が、新興国株には「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」があります。
これも、信託報酬が安い良い投資信託ですね。「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」は信託報酬が年0.2%を若干超えますが、同種のファンドでは手数料は最低水準でしょう。「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」は年0.11826%と、国内株式よりもさらに安い手数料です。
マネックス証券のiDeCo で取り扱われている投資信託の種類は多くありませんが、必要なものはそろっていると考えて良いでしょう。しかも、手数料には大変こだわっている印象でした。
マネックス証券を選ぶのは悪くない選択だと思います
以上のように見てみると、iDeCo の口座としてマネックス証券を選ぶのは、悪くない選択肢だと言えそうです。これからiDeCo を始めるというのであれば、候補の一つに加えても良いでしょう。
また、手数料の高い他社で運用しているのなら、乗り換えを検討してもいいかもしれません。
まあ、興味があれば、資料請求だけでもしてみてはいかがでしょうか。
証券会社選びに迷ったらSBI証券かGMOクリック証券がおすすめ
証券会社選びに迷ったら、どの証券会社を選べば良いのでしょうか。個人的にはSBI証券かGMOクリック証券をおすすめします。
SBI証券は品揃えも多く、手数料も比較的安い証券会社です。オリコンによる顧客満足度調査でトップの常連でもあります。
GMOクリック証券は手数料が安い証券会社です。また、オリコンの顧客満足度調査でも常に上位にいる会社でもあります。

スポンサードリンク
スポンサードリンク
タグ: マネックス証券を使うメリット
関連した記事を読む
- 【iDeCo】確定拠出年金(個人型)でお勧めなのはSBI証券とマネックス証券
- マネックス証券の特徴は、これといった特徴が無いこと
- これはすごい!マネックス証券で特定口座での米国株売買が可能に
- マネックス証券のサイトは分かり易いらしい| 数字に表れない部分で高評価
- マネックス証券が業績好調で臨時ボーナス| アベノミックスは証券業界には確実にプラスだったみたいですね