そもそも証券会社って何だ?| 証券会社のお仕事

証券会社と呼ばれる企業が有ることは、よく知られています。ただ、証券会社の業務に関しては十分に知られていないかもしれません。

ちょっと確認してみましょう。

証券会社の仕事がよくわからない

私たちは、証券会社と呼ばれる企業が有ることを知っています。証券会社に行くと、株式や投資信託を買えることも知っています。最近は、証券会社にわざわざ出向かなくても、ネットで注文できることも知っています。

でも、証券会社の仕事って、それだけなのでしょうか。

株式や投資信託の売買は証券会社の店頭では行われなくなっている

証券会社の仕事が株式や投資信託の売買の仲介だけだとすると、ちょっと説明できない事が有るのです。

ネット証券というものができて以来、株式の売買の中心はネット証券に移っています。現在、個人の投資家で、わざわざ証券会社に行って注文を出すという人は、かなり限られているでしょう。

あるいは、投資信託の販売の中心は、なんと言っても銀行です。こちらも証券会社の店舗に行って投資信託を買い付ける人は、それほど多くないはずです。

こんな状況で、従来からの店舗を構えた証券会社は、やって行けているのでしょうか。少なくとも、野村證券のような大手が経営的に厳しいという話は、あまり聞きませんよね。

私たちが知っているのは証券会社の一部だけ

実は、証券会社の仕事は、株式や投資信託の売買の仲介だけではありません。数ある仕事のうちの一部に過ぎないのです。

でも、それ以外の証券会社の仕事って、実はよくわからないという人が多いのでは無いでしょうか。そこで、証券会社の主な仕事について、調べてみましょう。

証券会社とは

まず、証券会社とは何なのでしょうか。知恵蔵には、次のように説明されています。

株式会社と投資家、あるいは投資家と投資家を結びつけ、証券の発行と流通を円滑に機能させる役割を担う会社。

あるいは、デジタル大辞泉では、次のように説明されています。

投資家に投資信託・債券投資・株式投資などの商品の説明と販売を行い、分配金や償還金の支払いを行う。

なんか言っている事が違っていますね。

知恵蔵の説明では、「証券の発行と流通」というところがポイントですよね。これに対して大辞泉の説明だと、「…商品の説明と販売」というあたりがポイントになるはずです。

「…商品の説明と販売」というのは、「証券の流通」の一部と考えていいでしょう。でも、そうすると、デジタル大辞泉の説明では「証券の発行」の部分の説明がないことになります。

証券の発行も大事な仕事

証券会社の仕事では、実は、「証券の発行」に関する部分もかなり重要です。株式や債券の発行を助け、その有価証券を買ってくれる投資家を探す仕事です。

ですから、この部分の説明が無いのは、ちょっと問題なようにも思います。

もっとも、大辞泉には、次のような記述もあります。

金融商品取引法に基づき、内閣総理大臣の登録を受けて金融商品取引業を営む会社(金融商品取引業者)。

この「金融商品取引業」という部分に「証券の発行」という業務も含まれていると解釈することも可能でしょう。その意味では、一応説明は有るとも言えるわけです。

ただ、「証券の発行」という部分が見えづらいという意味で、大辞泉の説明は不親切なのは間違いありません。

自己売買も証券会社の業務

ちなみに、これ以外にも、証券会社の仕事はあります。それは自己売買です。自分が投資家(あるいは投機家)となって有価証券等の売買を行うわけですね。自己売買はディーリングとも呼ばれます。

証券会社自らが売買を行うわけですから、さぞかし成績が良いと考える人もいるかもしれません。しかし、自己売買に関しては常にうまくいくとは言えない状況です。

財務諸表を見ると分かるのですが、自己売買部門が儲かる年も有るのですが、損をしている年もあります。

証券会社の厳密な定義は存在しない

実は以前は、証券会社についての厳密な定義が存在しました。「証券取引法において登録(1998年までは免許)を受けて証券業を営む会社(ウィキペディア)」のことを証券会社と呼んでいたのです。

これは証券取引法という法律で決まっていました。つまり、証券会社というのは法律の用語で、証券会社かどうかは明確に判断できたわけです。

この証券取引法という法律が、2006年に改正されて金融商品取引法という法律になりました。この際に、証券取引所および、証券会社という法律用語が無くなったのです。

ちなみに、証券取引所は「金融商品取引所」、証券会社は「(第一種・第二種)金融商品取引業者」となっています。

ということで、「通常、金融商品取引法に規定される金融商品取引業者のうち、第一種金融商品取引業(有価証券関連業に該当するものに限る。)を行う者を指す」ようです。ただ、以前のように法律で証券会社の定義が決まっているわけでは無いわけですね。

かなり曖昧になっています。

証券会社選びに迷ったらSBI証券かGMOクリック証券がおすすめ

証券会社選びに迷ったら、どの証券会社を選べば良いのでしょうか。個人的にはSBI証券かGMOクリック証券をおすすめします。

SBI証券は品揃えも多く、手数料も比較的安い証券会社です。オリコンによる顧客満足度調査でトップの常連でもあります。

GMOクリック証券は手数料が安い証券会社です。また、オリコンの顧客満足度調査でも常に上位にいる会社でもあります。

スポンサードリンク

スポンサードリンク


関連した記事を読む


コメントは受け付けていません。