【iDeCo】確定拠出年金(個人型)ができるネット証券
iDeCoとは
iDeCo は確定拠出年金(個人型)の愛称です。
時々、「確定拠出年金=iDeCo」だと思っている人がいるようですが、厳密に言うと正しくはありません。というのも、確定拠出年金の中で、個人型と企業型の違いはかなり大きいからです。特に、私たちの税制優遇という意味では、かなりの違いがあります。
確定拠出年金(個人型)を英語に直すと、≪individual-type Defined Contribution pension plan≫となるそうです。
≪individual-type≫は読んで分かる通り「個人型」ですね。≪Defined≫はちょっと訳し辛い単語なのですが、「確定」に当たる部分です。
≪Contribution≫は「貢献」で覚えている人が多いでしょうが、「(社会保険などの)掛け金」という意味もあるようですね。そして、≪pension≫が「年金」で≪plan≫は「プラン」です。
ということは、iDeCo という愛称は英語で単に「確定拠出」と言っているに過ぎないわけです。年金のプランなのに、「年金」という語が入っていないわけですね。
という事で、個人的には、微妙な違和感を最初に感じました。でも、意外とすんなり受け入れられているようですね。この事実を気にする人は多くなかったようです。
iDeCoの使用頻度は確定拠出年金と並んだ
ちなみに、iDeCo という名称は、かなり定着しているようです。Google Trends での結果を見る限り、確定拠出年金と同程度の頻度で検索されるようですね。という事は、確定拠出年金(個人型)よりもはるかに多く検索されている事が分かります。
この事実は、実際にチャートを見れば一発でしょう。2017年1月1日から2018年1月31日までの「iDeCo」「確定拠出年金」「確定拠出年金 個人型」の検索ボリュームで比較したチャートです。
各金融機関が、結構力をいれて宣伝していましたからね。知名度アップにはそれなりに効果があったようです。
確定拠出年金とは
iDeCo が確定拠出年金の愛称であることは分かりました。そうすると、次に気になるのは確定拠出年金とはどんなものかという点についてですね。
まず、名前から分かるように、確定拠出年金は年金制度の一つです。老後に年金の形でお金を貰う事が出来ます。
「確定拠出」というのはどういう意味かというと、掛け金の額が確定であるという意味です。
確定拠出年金では、掛け金の額はあらかじめ決まっています。それに対して、年金の給付額は運用次第で変化します。ですから「確定拠出」という言葉の裏には、「未確定給付」という意味が込められているわけですね。
給付が確定していないという事は、運用次第で給付が凄く増える可能性があるという事です。しかし、仮に運用で失敗すると、給付額が凄く小さくなることもあるという事になります。
この確定拠出というのは、もともとは、企業のために考え出されたという側面があります。
かつて企業年金の中心だった厚生年金基金は、確定給付の年金だったのです。という事は、運用がうまくいかないと、不足した分は企業が出さないといけないわけです。あるいは、運用が上手ういかず給付額が足りないばかりに、無理な投資に手を出して大失敗するとうい事例もありました。
それが、確定拠出年金(企業型)だと、企業は決まった金額を出すだけで良いのです。運用は従業員が勝手にやりますから、成功しようが失敗しようが企業に責任はありません。
まあ、確定拠出年金(企業型)はiDeCo とは直接は関係ありませんが、iDeCo ができる経緯ではそんな事情もあったわけです。
iDeCoの運用ってどうやるの
ところで、iDeCo の運用って具体的にはどうやるのでしょうか。運用という言葉だと、抽象的過ぎて分かりませんよね。
でも、実際には、それほど難しいことではありません。iDeCo の運用というのは、一言で言ってしまうと、投資信託の積立です。
例えば、月々の掛け金が2万円だとします。このときに、A投資信託を1万円、B投資信託を2万円といった感じで、積立の指示をするだけなのです。
また、持っている投資信託を売却し、別の投資信託を買い付けるというような事も可能です。ですから、投資信託の積立と売買がiDeCo の運用という事ですね。
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