信用取引の基礎知識と用語集

信用取引とは

信用取引というのは、いったい何なのでしょうか。これに関しては、楽天証券のサイトに書かれていた、次の説明が分かり易そうです。

信用取引ってなに?

信用取引とは、現金や株式を担保として証券会社に預けて、証券会社からお金を借りて株式を買ったり、株券を借りてそれを売ったりする取引のことです。最大預けた担保の評価額の約3.3倍まで株式の取引ができます。

コンパクトなのに分かりやすい、良い説明ですね。今後は参考にさせてもらう事にします。まあ、でも、これだけ読んでも分からないでしょうけどね。

結局、信用取引というのは、「お金を借りて株式を買う」または「株を借りてそれを売る」という取引です。ただ、最後には借りたお金や株は返さないといけません。

お金を借りて株式を買った場合は、最後に株を売って清算しないといけません。その差額がマイナスなら、差額の補填をしないといけないわけです。

株を借りてそれを売った人は、最後は株を買い戻さないといけません。こちらも、その差額がマイナスなら、差額の補填をしないといけないわけです。

そして、この信用取引を使うと、手持ちのお金よりも大きな取引ができるのです。だから、大きくリスクを取りたい人は、このんでやるわけですね。

まあ、だいたいこんな理解で良いでしょう。

考え方としてはFXに近いんですけどね。ちょっと違う部分もあります。FXはさらにバーチャルな感じで話が進みますから。

ネット証券とは相性が良い

ところで、ネット証券と信用取引は、相性が良いようです。

ネット証券を使っている人の中には、信用取引がやりたくてネット証券を使っているという人もいるでしょう。

信用取引は動かす金額が大きくなるので、手数料の影響が大きくなります。また、いつでも売買できる方が都合が良い事が多いでしょう。ですから、信用取引でネット証券が選ばれるのは、自然な事のように思われます。

もちろん、現物の株式の売買でも、ネット証券のメリットは小さくありません。株式投資に関して言うと、明らかに手数料が安いですからね。

しかし、信用取引だと、さらにそのメリットが大きくなるというイメージでしょうか。

初心者は信用取引は止めておきましょう

このサイトは、一応、投資経験が浅い人を主なターゲットにして書いています。ですから、こんなカテゴリーを作っておいて、こんな事を書くのも何なのですが、経験が浅い人は信用取引は止めておきましょう。

経験がある人でも、ちゃんと理解しているという自信がある人以外は、避けておいた方が無難です。信用取引なんて使わなくても、十分に儲けることは出来ますから。

信用取引は、率直に言って、初心者がやるものではありません。どこぞの迷惑な人が、たまたま信用取引で成功し、初心者にも勧めたりしているようです。本を書いたりしていますね。

それに乗せられて、信用取引に手を出す人もある程度はいるようです。でも、初心者には危険なので、やめてください。

もちろん、初心者でも上手くいくことはあるのです。例えば、第2次安倍内閣の初期のころには、軒並み株価は上昇しました。ああいう時期なら、普通に株を買うだけで儲けることが出来ました。信用取引をしていたら、さらに何倍も儲けられたはずです。

でも、状況が逆なら、簡単に損をしてしまう可能性もあるわけです。というか、誰かが煽った後というのは、既に機を逸している可能性が大きいのです。

はっきり言って、経験を積んだ投資家でも、リスクが大きいのが信用取引です。でも、経験を積んだ人なら、ある程度リスクをコントロールすべを知っているので、まだ許容できるわけです。

少なくとも、コントロールするすべを知っていることになっています。実際にはそれも出来ずに、大やけどを負う事もあるのですが。

あるいは、リスクの大きさを分かってやっているので、失敗しても自業自得だとも言えますしね。

まあ、何にしても、初心者は手を出すのは止めておきましょう。特に、信用の売りは危険です。

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カテゴリーの記事一覧

信用取引という言葉は知っているし、興味はある。でも、実際何なのかわからない。そんな人のために、解説ページを作りました。

信用取引を使えば、今までよりも大きく儲けられる可能性が出てきます。その一方で、大きく損をする可能性も増えます。さらには、株売るという、通常の取引では考えられない売買も可能になります。

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信用取引には、一般信用取引と制度信用取引という2つの種類があります。この2つの違いは何でしょうか。概略だけでも把握しておきましょう。

まず、制度信用取引というのは、簡単に言うと、証券取引所の規定によりルールが決定される信用取引のことを言います。全ての証券会社に共通に適用される、一定のルールが作られていると考えるとわかりやすいでしょう。

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これから信用取引を始めようという人が気になることの一つが、どの証券会社を使って取引をはじめるかでしょう。

色々調べた結果、個人的にはGMOクリック証券をお勧めします。その理由は次の2つです。

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信用取引を使って株を買う場合、制度信用取引なら6ヶ月以内に借りたお金を返さないといけません。一定期間内に決済して、信用取引を終わりにしないといけないわけですね。これにはどんな方法があるのでしょうか。

じつは、これには2つの方法があります。一つは誰にでも思いつく方法でしょう。もうひとつはちょっと意外な方法かもしれません。

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信用取引などの情報を見ていると、「建玉」という用語を目にすることがあります。これはいったい何なのでしょうか。野村證券の用語集から定義を見てみましょう。

建玉(たてぎょく)
信用取引・先物取引・オプション取引において、未決済になっている契約総数のこと。玉ともいう。売り建て玉と買い建て玉がある。

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信用取引は制度信用取引と一般信用取引に分けられます。通常は手数料の安い制度信用取引を選ぶケースが多いでしょう。

ところで、制度信用取引の特徴の一つとして、借りたお金や株式の返済期限が決まっています。具体的に言うと、借りたお金や株式は6ヶ月以内に返さないといけないと決まっているのです。

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株式投資についてのドキュメントを読んでいると、追証と言う言葉を目にすることがあるでしょう。これは一体どんなものなのでしょうか。ちょっとチェックしてみましょう。

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前のページで書いたように、信用買いの時には、現物の株式取引とは手数料が違います。取引手数料も信用取引独自の手数料体系を持っていますし、お金を借りて投資をするので、金利もかかります。

そして、信用取引で売りから入る場合も、取引手数料以外の手数料がかかります。このページでは、信用売りの場合の手数料について簡単に見てみましょう。

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信用取引の仕組みがちょっと難しい理由の一つが、手数料が現物での株式売買よりも複雑という点でしょう。

信用取引では、お金や株の貸し借りが入ってきます。ですから、それに関するコストが発生するのです。このページでは、信用買いの場合に、主にどんなコストがかかるのか見てみましょう。

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株式投資で信用取引をはじめるには、委託保証金というお金が必要です。これはいったい何なのでしょうか。野村證券の用語集の定義を見てみましょう。

委託保証金(いたくほしょうきん)
信用取引や発行日決済取引をおこなうために投資家が、証券会社に差し入れる担保のこと。通常保証金は、約定金額の30%以上が必要である。
現金のかわりに有価証券で代用(=代用有価証券)することもできる。

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株式投資を始めると、いずれ、「信用取引」という言葉を目にするようになるはずです。この信用取引というものが何なのか、簡単にチェックしておきましょう。

率直に言って、個人投資家が信用取引を行う必要は無いと思うんですけどね。個人の資産運用の基本戦略は、長期の分散投資で十分ですから。長期投資ということになると、信用取引はあまり向いていません。

とは言え、知識として知っておいて損はないはずです。また、資産運用ではなく、ゲームとして楽しむ分にはお勧めできます。

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